1950年代の懐かしい邦楽ヒット曲25選

1953年(昭和28年)にNHKがテレビ放送を開始するまでの日本はラジオ放送が主流でした。そしてNHKを皮切りに次々とテレビ局が開局していったのが1950年代です。

民放では日本テレビが初のプロ野球中継(巨人対阪神)を放送し、NHKは第4回から紅白歌合戦のテレビ放送を開始します。1958年(昭和33年)に東京タワーが完成すると日本のテレビ放送はますます勢いを増していきます。

ラジオからテレビへ日本の娯楽が移り変わっていった10年間にはいったいどんな曲が流行ったのでしょうか。さっそく紹介していきましょう。

1950年代のヒット曲

東京キッド/美空ひばり

「東京キッド」は喜劇映画の名人斎藤虎次郎が当時13歳だった美空ひばりを主演にして作った同タイトル映画の劇中歌であり、美空ひばりの大ヒット作である。

買物ブギー/笠置シヅ子

第2回NHK紅白歌合戦初出場曲。笠置シヅ子が大阪弁でまくしたてるこの曲には差別用語が含まれており現在は編集やアレンジがされている。「オッサン、オッサン」と連呼したり「わてほんまによう云わんわ」など耳に残るフレーズも多く、近年でも多くの歌手がカバーしている。

山のかなたに/藤山一郎

「山のかなたに」は同タイトル映画の主題歌である。この映画は1960年にも映画化されそのときは主演の宝田明が歌っている。また1966年にテレビドラマ化された際には舟木一夫が歌った。

赤い靴のタンゴ/奈良光枝

奈良光枝の代表曲の1つ。「赤い靴のタンゴ」はイギリスのバレエ映画「赤い靴」の日本公開を記念して作られた。

アルプスの牧場 /灰田勝彦

第2回NHK紅白歌合戦初出場曲。ハワイ生まれの灰田勝彦はハワイアンやヨーデルを得意とする歌手である。

水色のワルツ/二葉あき子

二葉あき子の代表曲の1つ。オペラやピアノ曲などクラシックを得意とする作曲家、高木東六が作った繊細なメロディーが人気を博した。

青いカナリヤ/ 雪村いづみ

「青いカナリヤ」はヨーロッパの民謡で、アメリカのダイナ・ショアがカバーして人気となり日本でもカバーされる。「青い」と歌われている歌詞は本来「Blue:憂鬱な」という意味である。

お祭りマンボ/美空ひばり

「お祭りマンボ」は当時最年少で歌舞伎座公演を行った第1回歌舞伎座リサイタル”美空ひばりの会”で披露されると瞬く間に大ヒットし、昭和のマンボブームの先駆けとなる。賑やかな曲調から後半演歌調のリズムに切り替わる面白い構成の曲である。

東京シューシャイン・ボーイ/暁テル子

”シューシャインボーイ”とは靴磨き少年の意味。カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した1970年のアメリカ映画「M★A★S★H」の挿入歌として使用されているほか、映画「AKIRA」「犬が島」でも使われている。

月がとっても青いから/菅原都々子

発売の翌年、1955年日活から同タイトルの映画が公開される。「月がとっても青いから」は多くの歌手によってカバーされている。大気が澄んでいると月は青白く見えることから冬の歌ではないかとの説がある。

イヨマンテの夜/伊藤久男

「イヨマンテの夜」はアイヌを題材にして作られた曲で”イヨマンテ”とはアイヌ語で神に捧げる「熊祭り」の意味。「アーホイヨ~~」と雄叫びから始まる野性的な歌唱が当時の日本男児たちを虜にした。

東京のバスガール/初代コロムビア・ローズ

「東京のバスガール」 発売の翌年、同タイトル映画が公開され主題歌となる。コロムビア・ローズも出演する。”バスガール”とはバスの車掌さんの意味でバスガイドではない。”バスガール”は当時女性たちの間で憧れの職業だった。

君の名は/織井茂子

当時、NHK連続ラジオドラマで人気だった「君の名は」が映画化され、映画版「君の名は」の主題歌歌手に織井茂子が抜擢され大ヒット。主演の岸恵子の頭から被ったトールの巻き方が”真知子巻き”と女性たちの間で大ブームとなる。

長崎の鐘/藤山一郎

「長崎の鐘」発売の翌年、同タイトル映画が公開され主題歌となる。映画版の「長崎の鐘」は藤山一郎が吹き込み当日高熱であったため通常とは違う迫力のある歌い方になっている。

高原列車は行く/岡本敦郎

岡本敦朗の代表曲。歌にある高原列車は福島県の磐梯急行電鉄(沼尻軽便鉄道)で今は廃線となっている。猪苗代・沼尻温泉には「高原列車は行く」の歌碑がある。

青春サイクリング/小坂一也

「サイクリング、サイクリング、ヤッホー、ヤッホー」この曲を知らない人でもこのフレーズはきっと聴いたことがあるはず。小坂一也はこのヒット曲以降俳優業にシフトしていく。

ケ・セラ・セラ/ペギー葉山

「ケ・セラ・セラ」は1956年のアメリカ映画「知りすぎていた男」の主題歌で、同年日本でもペギー葉山によってカバーされヒットする。”ケセラセラ”とは「なるようになる」の意味。

喜びも悲しみも幾歳月/若山彰

1957年松竹映画「喜びも悲しみも幾歳月」の主題歌として大ヒット。若山彰はこの年のNHK紅白歌合戦に同曲で初出場を果たす。

東京ナイト・クラブ/フランク永井・松尾和子

松尾和子のデビュー作。レコードのB面に収録された曲でA面は和田弘とマヒナスターズと歌った「グッドナイト」。

嵐を呼ぶ男/石原裕次郎

石原裕次郎主演1957年日活映画「嵐を呼ぶ男」の主題歌。映画、主題歌共に石原裕次郎の代表作。「この野郎、かかって来い!最初はジャブだ」など歌唱中にセリフが入るのが特徴的。

ギターを持った渡り鳥/小林旭

小林旭主演1959年日活映画「ギターを持った渡り鳥」の主題歌。大ヒット映画となり以降全8作の「渡り鳥シリーズ」が製作される。

黄色いさくらんぼ/スリー・キャッツ

1959年松竹映画「体当たりすれすれ娘」の主題歌。若い娘=黄色いさくらんぼ?断定はせずあくまでも抽象的なフレーズで妄想を掻き立てる面白い歌詞が人気。

からたち日記/島倉千代子

発売の翌年、1959年同タイトルで映画が公開され島倉千代子も出演する。「幸せになろうね、あの人は言いました」など歌唱中にセリフが入る。

銀座九丁目水の上/神戸一郎

デビュー翌年1958年に発売した「銀座九丁目水の上」が大ヒットし、その年のNHK紅白歌合戦に同曲で初出場を果たす。銀座は実際には8丁目までしかなく歌詞にある9丁目は川にあたり、当時は屋形船が浮かんでいた。

夜霧に消えたチャコ/フランク永井

1959年日活映画「夜霧に消えたチャコ」の主題歌で、フランク永井はこの曲の作曲家役で映画に出演している。

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